40代で借金地獄?返済計画を立てるときのポイントと債務整理の活用

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40代で借金地獄の人は多い?

人生も40代ともなれば、働き盛りの年代であると同時に、家族がいる場合は、子どもが成長し、高校・大学・専門学校などに進学するようになるなど、教育費が膨らむ時期でもあります。

また、独身であったとしても、年代相当の交際費の負担を余儀なくさせられたり、自動車や住宅ローンの返済あるいは成人病などの医療費が増加したり、リストラや転職などのリスクを抱えたりと、何かと日々の生活において急な出費が増え、給料などの収入だけでは賄いきれなくなり、借金をせざるを得ない状況になりがちです。

その度に銀行のカードローンなどから借金を積み重ねていくと、いつの間にか利息の返済に追われ、多重債務者となって、借金地獄に陥ってしまうケースも考えられます。

今回は40代の人が借金地獄に陥ってしまった場合において、返済計画を立てるときのポイントと債務整理の活用についてご紹介していきたいと思います。

借金地獄からの返済について

銀行のカードローンは総量規制の対象外!借り過ぎに注意

現行の貸金業法では総量規制といって、個人の借入総額は収入の3分の1までに制限されるという取り決めになっています。しかし、銀行系のカードローンなどは総量規制の対象外になるので、消費者金融などと比べて高額の借入れができてしまうケースもあります。

そのため、計画的に借り入れを行っていないと、ふと気がつけば、返済能力を超える借金を背負ってしまい、ついには借金返済のために借金をするというまさに借金地獄というべき状況になってしまうことがあるのです。

この借金を返済するためには、利息以上の返済をして元金を減らしていかなければならないのです。

借金地獄から抜け出す方法のポイント

①まず現在の自分の状況を正しく把握する

  • どこからいくら借入れいるのか
  • 毎月いくらずつ返済しているのか

今の借入と返済状況を見直して、状況をきちんと整理したうえで、返済計画を立てていくことが大事です。月々の返済額が現行の収入で賄いきれないような場合には、増収の方法を探るか、借金減額の交渉をしていくかなどを検討しなければなりません。その際、考慮に入れるべき選択が債務整理なのです。

②独りで考え込み過ぎない

とはいえ借金問題は、簡単に家族や友人、知人に相談できるようなことではなく、悩みを1人で抱え込んでしまいがちです。どうしようもない借金地獄、先の見えない不安定な生活は心身ともに疲弊し、自分を見失って自殺してしまう人もいるほどです。

独りで問題を抱え込むことはしないで、専門家に相談するなどして、ストレスを抱え込み過ぎないようにしましょう。

③情報を収集して専門家に相談

そのような絶望的な借金地獄に陥ったとしても、決してあきらめることなく、新聞・雑誌・インターネット検索などにより、借金問題に詳しい弁護士・司法書士などの専門家に相談してみましょう。債務整理をはじめ借金地獄から抜け出すヒントを与えてくれるはずです。

そもそも、債務整理とは何か?

債務整理とは、借金を減額したり、支払いを猶予させたりすることによって、借金地獄から解放されるための法的な手続きです。

債務整理の手続きには、主に過払い金請求・任意整理・民事再生・自己破産があります。以下にそれぞれの手続きについてご紹介していきたいと思います。

①過払い金請求

過払い金とはクレジットカードローンやキャッシングなどで貸金業者に支払い過ぎていた利息のことです。貸金業法が改正される前までは、消費者金融やクレジット会社は、民事上は無効であるにもかかわらず、刑事罰を課せられない、いわゆるグレーゾーン金利を利用して、利息制限法の上限金利を超える利息を違法に取り続けてきたのです。

2010年に貸金業法が改正され、出資法の上限金利が20パーセントになり、グレーゾーン金利は撤廃されると、その後の借入れに過払い金が発生することはなくなりました。

しかし、法律が改正されたらといって過去の金利が利息制限法の範囲内に変更されるわけではありませんので、2010年6月改定以前の取引で過払い金が発生している場合には、過払い金の返還請求ができる可能性が高いのです。

ただし、最後に取引をした日から10年が経過してしまうと、過払い金の請求が難しくなりますのでご注意ください。

②任意整理

任意整理は、取引を開始したときにさかのぼり、利息制限法の上限金利(15~20パーセント)に引き下げて再計算することによって借金を減額した上で、原則として金利をカットし、元本のみを3年~5年間で分割して返済する旨の和解契約を成立させるため貸金業者と交渉する手続きです。

任意整理後は、この和解契約に基づいて生活に支障なく返済ができます。任意整理の手続きは裁判所を通さず、弁護士や司法書士が代理人となって、貸金業者と交渉していくのが特徴です。

③民事再生(個人再生)

民事再生(個人再生)は、現在の借金の返済が困難であることを裁判所に認めてもらい、減額された借金を3~5年間で分割して返済していくという手続きです。

借金の額が5000万円以下の人は、最低返済額が最大10分の1(借金の額などによって異なります。)まで減額される(住宅ローンは除外されます。)可能性があります。

民事再生(個人再生)は、住宅(住宅ローン以外の抵当権がついていない)などの財産を維持したまま借金の整理をすることができ、自己破産のように、免責が下りるまでの期間に限り特定の職業に就くことができないというような資格制限を受けることがないというのが特徴です。

④自己破産

自己破産は、債務整理の手続きの一つで、破産申立書を裁判所に提出し、財産がないために借金の返済をすることができないことを裁判所に認めてもらえれば、法律上借金の返済義務が免除されます(免責許可)。

住宅や自動車・貴金属といった高価な財産は手放さなければなりませんが、これ以後の収入については生活費に充てることができます。裁判所は申立人の収入や借金の額・借金をした理由などを考慮して、本人と面談した上で自己破産するに値するかどうかを判断します。

自己破産したからといって、戸籍に残るとか、就職に影響を及ぼすようなことはなく、また家族が連帯保証人にでもなっていない限り、家族に迷惑をかけることもありません。

借金地獄から抜け出すには生活習慣の是正も大切

借金地獄に陥った人の中には、借金癖・ギャンブル癖・買い物癖の人がいます。弁護士・司法書士などの専門家に相談するとともに、生活習慣の矯正という観点からカウンセリングを受けることも検討する必要があるのかもしれません。

記事監修 宮城誠

司法書士法人みつ葉グループの代表司法書士。従業員数100名、札幌、東京、大阪、広島、福岡、沖縄にもオフィスがある。

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