任意整理の相談はどこがいい?あなたにあった業者の選び方

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借金の返済が厳しいなぁ…と思った方が目にする「任意整理」という言葉。あまり一般的な言葉ではない上に、そもそも借金について人に話すのは恥ずかしい、という意識から、なかなか相談をしづらいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、実際に任意整理の相談をするのであれば、どこに相談をするのが良いのか、というテーマを中心にお伝えします。

任意整理とはどのようなものか

まず、前提として任意整理とはどんな手続きなのかを知りましょう。

任意整理は、債務整理の一つの方法で、借金の返済が難しくなった際に、今後発生する将来利息をカットして、支払いを緩やかにしてもらい、返済計画を見直すために、借金について債権者と交渉をする手続きです。

銀行・消費者金融・信販会社などの貸金業者から借金をすると、借り入れ元金に対して利息が発生し、支払いが延滞すると遅延損害金が発生します。
借入が大きくなってくると、返済のために複数の金融機関から借り入れをすることになり、多重債務を抱えている方の多くが、利息のみ支払って元金の支払いができない、という状態に陥っていることが多くあります。

そのため貸金業者の金融実務として、弁護士・司法書士が依頼をうけて債務に関する交渉を依頼してきたときには、借り入れ元金のみを36回の分割を基本とし、将来利息をカットして、より緩やかな条件で返済していくよう契約を巻きなおす処理をしてくれることが一般的です。

利息のつかない元金のみの支払いにしてもらうことで、完済が早くなり経済的な再生ができる手続きです。

任意整理は法律事務

対応できるのは弁護士と認定司法書士のみ

この任意整理ですが、法律上は上記のように契約のやり直しという作業であるため、弁護士法が規定する「法律事務」という扱いです。

そのため有料で相談を受けて、報酬を得て依頼を受けられるのは、弁護士として開業している人と、司法書士法により例外として認められている「認定司法書士」という人に限られます。

ですので、債務整理の相談を弁護士・司法書士の資格を持っている人以外がしているとすると、それは違法な行為ですし、中には窮状にある人につけこんだ詐欺を働く人もおり、より返済に窮することになりかねないので注意が必要です。

弁護士・司法書士の中でも「債務整理」の対応に慣れている専門家に相談を

では、弁護士・司法書士であれば誰に相談をしてもいいのか?というと、そういう訳ではなく、債務整理の対応に慣れている弁護士・司法書士に依頼したほうが良いでしょう。

よく例えにあげられるのですが、医師にも内科・外科などの専門としている専門科があるように、弁護士・司法書士にも得意分野があります。

弁護士・司法書士の仕事の分野を大きく2つに分けると、会社などの企業を対象とした法律に関する業務を取り扱う「企業法務」と、個人の生活に関する「個人法務」という分野に分かれ、債務整理は「個人法務」の分野です。

借金に関する事については専門家に相談

また、事務所の方針によっては、借金に関する事は取り扱っていないケースもあるため、債務整理を積極的に取り扱っている事務所を選ぶべきです。

債務整理を積極的に取り扱っている事務所には、相談料を無料にしていること、債務整理の経験が豊富なことをホームページで宣言している、という特徴があります。

一般的に、国家資格を持っている法律の専門家に相談する場合は30分5,000円程度の相談料が発生することが多いですが、債務整理を積極的に受けている事務所は気軽に相談してもらえるよう相談料を無料にしていることが多いようです。

強硬な対応をする貸金業者 も・・・

貸金業者の中には、強硬な対応をする業者や(任意整理に応じず、通知がくるとすぐに裁判をしてくるような会社もあります)、特に借入期間が極度に短い場合、貸金業者も利息収入をあまり得ていませんので、こちらが教科書通りの対応をすると、一切聞く耳を持たない貸金業者も存在します。

依頼しやすい環境が整っていて、実績がある債務整理に強い弁護士・司法書士に相談をするようにしましょう。

他に借金の相談を行っている機関

任意整理の相談となると弁護士・司法書士ですが、任意整理をするかどうかの前に、借金そのものについての相談をすることも考えられます。

弁護士・司法書士以外で、借金の相談を受けている機関では、どのような相談が可能かもご紹介します。

市区町村の法律相談・借金に関する相談

まず、一般的に市区町村では法律相談や借金に関する相談を無料で受け付けています。

借金に関する相談については、弁護士や司法書士の資格をもっている方が対応している場合は、債務整理に関する相談になりますし、そうでない場合は、「つらい状況である事を聞いてもらって相談できる機関を紹介してくれる」程度のものであることがほとんどです。

生活福祉資金貸付など、市区町村で対応できる制度などがあれば紹介してもらえますが、債務整理の局面で市区町村が助けになってくれることはあまりなく、実際には弁護士・司法書士に債務整理の相談をすることになります。

ですので、無料で債務整理の相談をしている専門家に相談するほうが近道といえるでしょう。

貸金業者の窓口

貸金業者の多くは返済に関する相談窓口を設けています。

そこで契約通りの支払いが難しくなってきた場合は相談できるようになっています。

しかし、そのような窓口が自発的に金利や遅延損害金を免除するという行為を行ってくれることはなく、支払いができなくなっているのであれば、結局は債務整理を行う必要があります。

支払いが難しい初期の相談は意味があるかもしれませんが、債務整理が必要なほどに借金の返済が難しくなっている場合には、弁護士・司法書士に相談するほうが良いでしょう。

各種団体への相談は気を付ける

弁護士・司法書士ではない団体が借金の相談に乗っているケースもあります。

そのような各種団体は、弁護士の資格を持たない人間を弁護士としてあっせんする、不正が原因で懲戒処分を受けた弁護士が集客のための隠れみのにする、といったケースもあるため、注意が必要です。

返済を楽にする手段は債務整理が有効

借金の問題は、収入が劇的に増えない限りは、返済の負担をどう軽減していくかを考えるしかなく、その手段としては債務整理が非常に有効です。借金でお悩みの方は、まず無料相談を利用して、弁護士・司法書士に相談することをおすすめします。

記事監修 宮城誠

司法書士法人みつ葉グループの代表司法書士。従業員数100名、札幌、東京、大阪、広島、福岡、沖縄にもオフィスがある。

債務整理の相談も多い。無料相談の場合は電話でお問い合わせください。