任意整理したら住宅ローンはいつから組める?借り換えは?

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任意整理したら住宅ローンは組めるの?

生活環境の変化を受けやすい年代の一つに20代~30代があげられます。

早い人は結婚し共働き生活から、出産・子育てによる収入減、加えて、友人の結婚・出産など、蓄えがあるベテラン世代には難なく対処できる事柄でも、若い世代には厳しい一面となってくる場合もあります。

また、実家暮らしで月々定期的な額を親に渡していた人なら、改めて、光熱費、食費、交通費、交遊費など家計のやりくりの難しさ感じていらっしゃるかもしれません。

そんな時、予期せぬ出費の対応策としてカードローンを利用するという選択もあるでしょう。しかし、そもそも、収支のバランスが極めて不安定な場合、カードローンというものは、追加の出費でしかないのです。

一時しのぎのために借りたお金の支払いをするために、また借りる、さらに借りる、とその繰り返しになっていってしまい、月々の支払いがパンク寸前になってしまうのです。そのような悪循環から抜け出すために【任意整理】を選ぶことができます。

そもそも任意整理とは

【任意整理】とは借金をしている者が裁判所を通さず債権者と和解交渉をして、利息をカットし借金を減額してもらうことを言います。返済はしているはずなのに一向に減らない返済金が利息をカットしたことによって、完済のめどが立つのです。

ただし、【任意整理】をするということには、それ相応のペナルティーがあります。完済後5年は借入ができなくなるのです。そのような制限のついた状態を、いわゆる「ブラックリストに載る」と言います。実際にそのようなリストがあるわけではありませんが【信用情報機関】に【事故情報】(返済が滞って、債務の整理が行われた旨)が登録されるのです。

任意整理した後の住宅ローンについて

住宅ローンなど新規借り入れの制限

では新規借り入れの制限はどのようにして判断されるのでしょうか?

まず、新規の借り入れの申し込みを受けた貸金業者は、【信用情報機関】の登録情報を確認します。そして、【事故情報】の登録がある場合には、通常貸し付けは行わないということになります。【信用情報機関】と言う言葉が耳慣れない方もいらっしゃると思います。実際、どのような機関なのでしょう。

信用情報機関について

【信用情報機関】には 以下の3種類があります。

  • CIC(シーアイシー)
  • 日本信用情報機構(JICC)
  • JBA(全国銀行信用情報センター)

CIC(シーアイシー)

CIC(シーアイシー) はもともとクレジット会社が情報を共有してできた機関です。任意整理などの【事故情報】以外にも、私たちが利用する分割払いやローンなどは、CICの信用情報に掲載されています。

日本信用情報機構(JICC)

日本信用情報機構(JICC)は消費者金融と商工ローン会社の各社が出資して設立された【信用情報機関】です。

全国銀行個人信用情報センター(JBA)

全国銀行個人信用情報センター(JBAや全銀協、KSCとも呼ばれる)とは、全国銀行協会が発足・設置・運営をしている【信用情報機関】です。信用情報を管理・共有し、消費者信用情報がスムーズに行われることを目的として設立されました。

信用情報機関にはどんな情報が記録されるの?

クレジットカード

これらの【信用情報機関】の違いは信用情報を提供する相手によります。CICはクレジット会社を会員に、JICCは貸金業を主な会員として情報を提供しています。JBAは銀行を主な会員とする【信用情報機関】なので会員になるにはハードルが高いと言われています。

通常のローンやカードの契約内容や返済情報の他、延滞や代位弁済自己破産や個人再生で官報に載ったことなどのマイナス情報も記録されています。借主に対する与信審査(新たな貸し付けを行っても良いか否か判断)へのマイナス情報は【事故情報】として、CRINというシステムでCICやJICCと共有しています。

繰り返しますが、信用情報機関は他の機関と借り入れをする人の情報を管理、共有、提供するために設立されているのです。

若気の至りは許されるの?

若気の至りでそんなこともあった、しかし今は、家族も増えたし、子供も手がかからなくなった、これからは共働きもできる、「マイホームがほしい!!」そんな時、【任意整理】をした人は、住宅ローンが借りられないのでしょうか?

結論から言いますと、住宅ローンは借りられます!

なぜなら、信用情報機関に掲載された事故情報は、任意整理による完済後5年で消えるからです。【事故情報】が消えたあとは、任意整理をしたことが住宅ローンの審査に影響することはありません。任意整理の経験者でも住宅ローンを借り入れることは可能です。そしてより審査に通りやすくするための準備も必要となってきます。

住宅ローンを組むために留意したいこと~準備~信頼回復

①任意整理した銀行との取引

任意整理した銀行・同じグループ内の銀行へのローン申請は避けましょう。信用情報機関の【事故情報】は消えていても、銀行の持つ情報はその後も残りますので避けるほうがよいでしょう。

②一度に複数のローン審査に申込むのはNG

【事故情報】が消えた後、いざ住宅ローンを申し込むという時、一度に複数のローン審査に申込むことは避けるとよいでしょう。ローンの審査の際に金融機関が情報を照合したという履歴が【信用情報機関】に残ります。複数の履歴が残っていることが分かれば「住宅ローンを断られ続けている」要注意者とみなされるかもしれません。この情報を照合したという履歴は6か月で消去されます。

③年収に対する年間返済額の割合に注意

住宅ローンで重視されるものの中に返済負担率というものがあります。返済負担率とは、“年収に対する年間返済額の割合”のことです。ほぼすべての金融機関が審査の項目に採用しており、返済負担率を35%に設定しています(年収によって変わる場合もあります)。

つまり、年間の住宅ローン返済額が、年収の35%以内におさまっているかどうかが大切です。これを超えると、「住宅ローンを返済することが難しい」と金融機関が判断して、希望額が借りられなくなる可能性が高くなります。自己資金をできるだけ貯めて返済負担率を下げるというのも一策なのではないでしょうか。

④審査に通る可能性の高い金融機関を選ぶ

もう一つ、できるなら住宅会社の薦めるローンではなく、審査に通る可能性の高い住宅ローンに絞って申し込みを行うことをお勧めします。

まとめ

住宅ローンを借りるには信頼情報の回復を

以上、【任意整理】をしたけれど今後、家を建てたい、住宅ローンの借り換えを行いたいという人は将来を見据えて自分の【信頼情報】の回復に努めることができるでしょう。

任意整理以外のことで新たに【事故情報】を増やすことのないように注意が必要です。公共料金、携帯電話料金等の延滞も気を付けなければなりません。現在もこれからも返済態度を疑われるようなことは避けることが必要となってきます。